今回の尾瀬歩きで左腕の伴侶を務めた一本。
仕事中はキーボード入力の邪魔になり、そもそも身体に余計なものをつけるのが嫌いな私は、普段腕時計というものをしないのですが、山の時だけはその記録の為に必ずはめて歩きます。(
CASIOのPRO TREKはまだ電池交換してないので最近はもっぱらコイツ ^^;) これは10年ほど前にアウトドア雑誌「BE-PAL」の通販で買ったもの。60年代に発売していたものの「復刻版」なのですが、シンプルなデザインと何といっても山向きの名前で気に入っている一本です。電池の無い自動巻き(手巻き付き)の為、持ち出す度に巻き直しと時刻合わせが必要になりますが、その作業からが山行の始まりと、気分を高揚させてくれます。
さて、この時計、Alpinistの銘を冠していますが、高度計や気圧計など今時のアウトドア・ウォッチの持つ機能はありません。唯一の機能である「簡易方位計」は、4時に竜頭が位置する方位リングで方角が分かるというもの。短針を太陽に向けたときに短針と12時位置の中間点が南を指すので、それに合わせて方位リングを竜頭で回し、方角を判断します。山行の時には必ずコンパスを携帯しているので、この機能を使うことは殆んどないのですが、そのカラクリの面白さと機能美の美しさこそ、このAlpinistがAlpinistたる所以です。
この一枚は弥四郎小屋のCOFFEE SPOTで一息つきながら、その姿をしげしげと撮影したもの。
撮影者の腕まで写りこんでしまいましたが、そこはご勘弁ください。^^;
うーん、ヒカリモノの撮影って難しい・・・