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黒斑山

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土曜の晩、本当は夜明けの尾瀬に見に行く予定で準備万端寝入ったのですが・・・。AM2:00に仕掛けた目覚ましは、またもや「神の見えざる手」により止められていました。ハッ!と目を覚ますと、TVの中から大沢親分が「喝っ!!」と。「は、はい、その通りでございます・・・」 そんな時間からの尾瀬なんて、バスツアーの団体様に巻き込まれるだけなので、あっさりと予定変更。近場で絶景を楽しめて手頃な山・・・結局はもう何度目か判らないほど登っている浅間の展望台・黒斑山へ行くことに。時間も無いので急いで着替え、リュックの中の山の地図を尾瀬から浅間に入れ替えたら上信越道をノンストップでひたすら西進。小諸I.C.を降り、浅間サンラインを少し軽井沢方面に戻り、非力な車に鞭を入れながらチェリーパークラインを登り、11:30車坂峠到着。峠を越え少し下ったところにある無料駐車場は既に車の海。登山道の雪も解け、浅間山の絶景を待ちわびていたハイカーが朝から大勢登っているようです。車から降りるとさすがの標高2000m、とても半袖ではいられない涼しさ。西からの強風も手伝って、寒ささえ感じる登山開始となりました。高山植物の開花にはまだ時期が早く、車坂峠から登り始めてすぐの場所にイワカガミ3株とヒメイチゲを2輪見ただけで、あとは判断のつかない植物の芽が1~2cm地表に顔を出しているだけ。今回は花々の写真は諦め、頂上目指してのんびりと標高を稼ぐことに。途中のガレ場から来た道を振り返ると、高峰山、アサマ2000のゲレンデ、水ノ塔山、籠ノ登山、烏帽子岳、池の平湿原、三方ヶ峰の絶景。かつて登った山々を別の山から眺めると、当時の思い出が昨日のように蘇ります。やがて浅間の山体が初めて姿を現す槍ヶ鞘に到着。それは相変わらずの大迫力で、見る者に威圧感さえ感じさせます。ここまで来るとその全容をいち早く目にしたく、俄然足の進みも速くなります。赤い岩石のガレ場が急激に落ち込む赤ゾレの頭からは浅間山の全容が目の前に広がります。トーミの頭から下りる道には中高年のパーティーが列を作り、駐車場の車の多さに改めて納得。時刻はすでに13:00を回り、多くの登山者は既に昼食を済ませ、下山につく時間。そんなパーティ-を横目に、まずはトーミの頭へ登り、そして本日の最高地点、黒斑山頂(2405m)へ。一時期の入山規制も解かれた浅間山は、現在では火口間近の前掛山まで登ることができ、山腹に目を凝らすと鮮やかなビビットカラーのウェアを着込んだ登山者の姿が小さな虫の如く動いています。さてと、腰を下ろして遅めのランチタイム。今回は何故かこれが食べたくて・・・そう、今や敷島名物ともなった登利平の鳥めし(竹)。(やっぱ竹ですよね?群馬のみなさん。^^) 土曜の夜のうちにしっかりと買い込んだ大事な大事なお弁当を標高2405mまで担ぎ上げました。今まで何度となく食べてきた登利平の鳥めしの中でダントツに美味しかったのは言うまでもありません。^^ 食後にはバーナーで湯を沸かし、インスタントコーヒーを一杯。もはや誰もいなくなった山頂で、流れ行く雲の下に広がる浅間の大パノラマを独り占めにすること一時間。これ以上ない贅沢な時間を過ごすことができました。(遅い時間の山行にはこういうメリットもあるんだなぁ)下りに選んだ中コースの最後では何とニホンカモシカのお見送り。何度登っても、その度に新しい発見と驚きをもたらせてくれる黒斑山なのでした。(イテテ・・・今頃、筋肉痛が・・・)



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チェリーパーク沿いに広がる落葉松林。目に眩しいほどの新緑です。
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車坂峠から表コースを入ってすぐ。開花にはもう少し時間が掛かりそうなイワカガミ。
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イワカガミのすぐそばで見つけたヒメイチゲ(姫一花)。その名の通り、ひと株に一輪だけ可憐な花をつけます。
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登りで一緒になったおばちゃんグループ。山とは、まっっっったく関係ないお喋りをしながらグングン登って行きました。恐るべし・・・
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アサマ2000スキー場のレストハウスの向こう、右から水ノ塔山と東篭ノ登山。スーッと左に下りたところでチョコンと尖がっているのが烏帽子岳。エメちゃんはここを登りました。^^
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黒斑山の縞枯れ。
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落葉松の松ぼっくり。
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雪渓が残る池の平湿原。4年前の夏、チビを背負子に乗せて歩いたなぁ。
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槍ヶ鞘で突然姿を現す浅間山。
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トーミの頭への登り。展望台へのラストスパートです。
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トーミの頭直下、湯ノ平を歩くハイカー。
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浅間山西斜面。右上に写るのは人ですよ。
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黒斑山山頂(2405m)。
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Today's Lunch♪ ここまで担ぎ上げた甲斐がありました。^^
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前掛山への登山道。次回はここにチャレンジしてみようかな。
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眼下に広がる湯ノ平。その標高差、実に300m・・・
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牙山、剣ガ峰。その左奥には中軽井沢の町並み。
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黒斑山から北に続く浅間の外輪山。蛇骨岳~仙人岳~鋸岳~Jバンド。
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黒斑山から望むトーミの頭。一昨年の秋、うちの子らはこの上で鬼ごっこしてました・・・
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トーミの頭からの佐久平方面の展望。
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帰り道に選んだ中コース。樹林帯の中、風の音だけを聞きながら下ります。
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中コースの途中から振り返った黒斑山。
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最後に出会ったニホンカモシカ。うーん、凛々しいお姿です。
by sanzokuame | 2007-05-30 02:45 | 彼方此方にて


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