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原嶋屋総本家の焼きまんじゅう

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安政4年(1857)創業。諸説色々ありますが、焼きまんじゅう発祥の店として広く知られている老舗中の老舗です。かつて篠原涼子が「新・食わず嫌い王決定戦」のお土産として持ち込んだのもここのものでした。そんな元祖なお店なのですが、実は今回が初めての訪問。まず驚いたのはその異様に大きな店構え。屋根の棟の上には高窓(ヤグラ)もあり、養蚕農家を思わせる何とも立派な古民家です。そんな厳かな雰囲気に、こちらも今までの焼きまんじゅう屋には無かったちょっとした「緊張感」を持ちながら暖簾を潜りました。まず目に飛び込んでくるのは正面のガラスの向こうの「メインダイニング」。ガラス張りの大きめの焼き場は、待つ客を飽きさせることなく、ディスプレイ効果抜群のレイアウトです。店内は明るさを落とした暖色系の照明、足元には土間に似た床が敷かれ、ひんやりした空気が漂っています。帳場下のショーケースにはお土産用の包みのサンプルが並べられ、自宅で焼くための小さな七輪(¥3000!)も並べられています。帳場の向こうでは割烹着を着たお姉さん方4,5人が素まんじゅうを串に刺す作業に勤しんでおり、その光景は今は無き「片原饅頭」の喧騒を想起させました。歴史と伝統のある店にはどこか共通した「匂い」があります。やはりここもお持ち帰り比率が高いようですが、囲炉裏の切られた小上がり、2つのテーブル席で「イートイン」することもできます。では!ということで、いつもの「焼き立て至上主義」を貫き、早速2本を注文することに。「あん入りはありますか?」と聞いたのですが、「あいにく扱っておりません」と丁重なご返事。さすがの元祖、プレーン一本主義でその伝統を守っているようです。さてさて、待つこと暫し、運ばれてきたのは何とも香ばしいこの一皿。しっかり丁寧に焼き目をつけ、幾重にもタレを塗り返す焼き方のようで、端の部分のタレは飴化するほどにパリパリな焼き上がりです。比較的小ぶりのまんじゅうは、口の回りにタレがつくことなく、ひとつ丸々口に入れることができます。そしてその食感は・・・モチモチのモチッ☆ うーん、今までの●●●●-歴の中でも群を抜くモチモチ感です。冷めた焼きまんじゅうを食わされ、そのパサパサ感から県外の人には「不味い」と評されがちですが、この焼き立てのモチモチ感を味わっていただければ、目からウロコ的感動を覚えると思いますよ、きっと。

前橋市平和町2-5-20原嶋屋総本家の焼きまんじゅう_b0011185_0552444.jpg原嶋屋総本家の焼きまんじゅう_b0011185_057855.jpg原嶋屋総本家の焼きまんじゅう_b0011185_0571917.jpg
by sanzokuame | 2005-11-03 00:56 | ●●●●-


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