全員サッカー

2007年 J2 第48節 ザスパ草津 2-2 東京ヴェルディ1969
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【J2:第48節 草津 vs 東京V】レポート:草津、エース高田のロスタイム弾で執念のドロー。東京Vは昇格「王手」ならず。 [ J's GOAL ]

 5月の京都戦に続き、今年二度目のアルウィン詣で。名古屋出張の折、松本がちょうど(?^^)帰り道だったというすずきさんを昼前に松本駅でピックアップ。浅田の十割蕎麦に舌鼓を打った後は、ネタですか?&トホホな松本市内観光。(それはまたのちほど) なんだかなーな思いを引きずりつつ、ちょうど開場時間となったアルウィンに到着しました。‘突発性短命超特急’の台風20号が過ぎ去った松本平はどこまでも高く、どこまでも青く澄んだ空。南の仙丈ケ岳・北岳、西の御岳、そして北へ連なるアルプスも皆、頂を白く輝かせ、早くも冬の装い。槍の穂先もくっきりと姿を現わし、「これぞ岳都松本!」と語りかけてくるような一大パノラマが広がります。そんな借景に負けず劣らず美しいのが本日のステージ、総合球技場アルウィン。2004年12月、FCアンテロープとの練習試合から数え4度目の訪問。何度足を踏み入れても口をついて出るのは「おぉぉぉ!」という感嘆の溜息。施設にピッチに取り巻く環境、それらがひとつになった美しさは日本一と言っても言い過ぎではないでしょう。(この規格・仕様のままで群馬にもひとつお願いします。>偉い人)

 さて、本日相対するのは、この試合に破竹の9連勝と昇格王手を目論む東京V御一行様。首都圏ナンバーの車、緑のサポーターの数も相当なものでした。しかし、ここ松本は紛れもない草津の(セカンド)ホーム。11位と2位の戦いであろうが、J's GOALのプレビューで「金星を奪え!」と書かれようが、ホームで負ける訳にはいかないのです。ホームの意地、いや、上州男の意地を見せ、ラモス何某に一泡吹かせてやりましょう。16:04、すり鉢状のスタジアムに低く響き渡る草津節で90分間のアルウィン劇場が開演。開始早々、やはり個人技のレベルの高さで草津の最終ラインを掻い潜ってくるのはフッキとディエゴ。無駄のない体重移動、巧みなフェイントから針に糸を通すかのように隙を突き、何度となくゴール枠を狙います。うーん、やはり防戦一方かと思いましたが、それは間もなく良い方へ裏切られることに。開始9分、今日こそ、そのひとつひとつを大事に処理したいセットプレーから草津先制の1点が生まれます。ゴールライン際の攻防で巧みに奪った右CK。職人松下が放りこんだ早めのボールに、巧くマークを外し、何の躊躇いもなく頭を合わせたのはカレカ。ゴール右隅のネットを揺らした一矢は、チーム、サポーターの誰もが、そして本人こそが渇望していたJ初ゴール。願ってもない「カレカ開眼」の先制点にサポーターの歓喜は既に頂点へと。ゴール裏のスタンドは実際に足元が揺れるほど(柔構造?)の興奮に包まれました。そして、それは裏返しとして東京Vの意地に火をつけることに。それまで以上の攻撃が始まり、草津の防御もギリギリの時間帯が続きます。そんな繰り返しから、やがて突破口をこじ開けたのは、やはりフッキの個人技。26分、スローインからもらったボールを自身でゴール前へ持ち込みます。3枚、4枚もの草津DFを巧みなステップであざ笑うようにかわし、「はい、ゴール」って感じで同点。さすがに「虎の子」だけで勝てる相手ではなく、それは誰もが思っていたことでしょう。しかし、まだまだこれでイーブン。気持ちをリセットし、再度リードを奪うだけです。

 太陽は早々と西の稜線に姿を隠し、前半終了間際にはピッチがカクテルライトに照らされます。あっという間に気温も下がり始め、露の降りたスリッピーなピッチで後半開始。右へ左へと、大きなサイドチェンジを繰り返し何度となく東京Vゴールに迫る草津。トラップ、フィニッシュの精度がもう少し高ければ、きっと入ったであろう惜しい場面が続きます。しかし、71分、欲しかった2点目を追加したのは、またもや東京Vのフッキ。ゴール左に深く切り込んだフッキは、前へ飛び出したGK本田をかわし、角度のない場所から右隅にゴールに決めます。歓喜に沸く緑のゴール裏の前で膝をつき、天に祈るフッキの姿。このリードで勝利を確信した東京Vは、残り時間を守備重視のカウンター狙いの陣容へとシフトします。それでも不思議と悲観的でなかったのは草津サポ。ニの矢、三の矢と続く、紺色の波状攻撃に、かすかにその瞬間が見え隠れします。そして電光掲示板の45分計が止まって間もなく、ついに実を結ぶことに。ゴール前に入れられた秋葉の絶妙なクロスに頭を合わせたのは高田。その軌道を変えられたボールは、GK高木の手も大きく届かないゴール右隅にストンと落ち、ついに同点。再び歓喜に包まれ、先制点以上に揺れる草津サポ。その盛り上がりは紛れもなく今季最高のもの。そして、「追いつけ」から「追い越せ」へ、ロスタイム3分に次の可能性を信じた応援が続きます。選手もその最高潮のボルテージをキープしたままの3分間は、まさに怒涛の攻め。東京Vに引導を渡す3点目がいつ入ってもおかしくない時間が続きます。終了間際、佐藤がヘッドで押し込んだボールは惜しくもポストに弾かれゴールならず。そして、激闘の90分は価値あるドローにて終焉。

 決して満足してはいけないのでしょうが、勝ち点1以上の試合内容に、試合後の選手に送られたのは惜しみないスタンディングオベーション。「全員サッカー」という言葉があるならば、今日はまさにその言葉が当てはまる試合。誰もが全力で走り、誰もが全力でボールを追いかける姿。惜しい結果ながらも、何とも心地良い充足感を土産に松本をあとにしました。今季のリーグ戦も残り僅かに4試合。昨年よりも階段をひとつ上るのはもちろん、来季に希望を見出せる一年の締めくくりをぜひ!

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うーん、やっぱり綺麗だなぁ~
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by sanzokuame | 2007-10-30 12:41 | ザスパ草津


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