前橋監獄

b0011185_13381973.jpg
利根川の左岸、重厚な煉瓦造りの塀に囲まれた前橋刑務所。
1889年(明治22年)に竣工したこの「前橋監獄」を、かの萩原朔太郎も一篇の詩に詠んでいます。

   監獄裏の林

監獄裏の林に入れば
囀鳥高きにしば鳴けり。
いかんぞ我れの思ふこと
ひとり叛きて歩める道を
寂しき友にも告げざらんや。
河原に冬の枯草もえ
重たき石を運ぶ囚人等
みな憎さげに我れをみて過ぎ行けり。
暗鬱なる思想かな
われの破れたる服を裂きすて
獸類のごとくに悲しまむ。
ああ季節に遅く
上州の空の烈風に寒きは何ぞや
まばらに残る林の中に
看守の居て
剣柄の低く鳴るを聴けり。
かつての上州の冬はまさに、「ああ季節に遅く 上州の空の烈風に寒きは何ぞや」でした。
頬を真っ赤にして、凍った水たまりの上をバリバリ歩き、霜柱をサクサク踏みながら小学校に通ったあの頃。
それほど昔の話じゃないんですけどね。
次の冬はさらに暖かくなるのでしょうか・・・
[PR]
by sanzokuame | 2007-03-06 12:51 | 彼方此方にて


<< 二人のおばあちゃんと三匹の柴犬 秋間梅林 >>