岩松院の八方睨み鳳凰図

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この寺の本堂大間の天井を飾るのが、八方睨み鳳凰図。21畳敷きの天井いっぱいに翼を広げた鳳凰の画で、葛飾北斎が88歳の時に描いたものである。植物油性の岩絵具で中国より長崎商人の手をへて輸入した辰砂、孔雀石、鶏冠石などの鉱石を用いその価は150両、そのほかに金箔を4400枚使用している。150年たった現在でも色彩は、少しも変化していない。この絵には「かくし絵」が描かれているので、それを探してみるのも一興だ。裏庭には小さな池があり、桜が満開を少し過ぎた頃、たくさんのアズマヒキガエルが集まって産卵をする「かえる合戦の池」がある。小林一茶の句碑が池のそばに立っている。ほかに関ケ原の合戦で勇名をはせ、広島城の大大名になった福島正則公の霊廟がある。
岩松院HP
藤岡~小布施。その距離、実に往復340km。ガソリン代+高速代だけで軽く1諭吉をオーバーします。いくら素晴らしい蕎麦と言えども、ただそれだけの為に出向くには余りにも勿体無いのが小布施の町です。学生の頃から湯田中温泉や野沢温泉の帰りに栗菓子を買う為に何度となく訪れたこの町ですが、何故かじっくりと自分の足で散策したことはありませんでした。今回はそんな栗はひとまず置いておいて、晩年を小布施で過ごし、数々の作品を残した、かの葛飾北斎の傑作から紹介します。

雁田山麓の古刹、岩松院。背後の緑に朱塗りの大きな屋根が鮮やかに映える寺院です。かつては畳に仰向けになり鑑賞することを薦めていたこの鳳凰図ですが、その立ったり寝たりする振動から絵を保護する為、現在は静かに座って見ることを作法としています。もちろんその撮影は堅く禁じられ、「撮影機材は、なるべく持ち込まないでください」とさえパンフレットには書かれています。そう、実はこの写真、本堂内で売られていた絵葉書のアップ。後世に残したい文化的遺産、最低限のルールは守って鑑賞しなければいけませんね。(その昔、フィレンツェのウフィツィ美術館、「ヴィーナスの誕生」の前で間違ってフラッシュを焚いてしまい、イタリア人の冷ややかな視線を浴びたのは私です・・・) 大迫力の鳳凰にガンを飛ばされたい方は、ぜひこの畳の上まで。結構ビビります・・・。

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by sanzokuame | 2005-12-06 23:27 | 日本のカタチ


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