せきざわ@小布施

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11月の終わり、一通の葉書が届きました。差出人の住所は長野県上高井郡小布施町・・・。もしや!?と、名前を確認するとそこには「せきざわ」の4文字。そう、10月11日をもって箕郷町の店を閉めてしまったせきざわさんからの新店舗開店のお知らせでした。それはまだ残暑厳しい8月下旬、「閉店前にその味を今一度!」と訪れた際、レジにあった名簿に記名したが故のことでしょう。葉書を裏返すとそこにはご主人の丁重な挨拶と新店舗の地図。そして、そのオープンの日は・・・12月2日とのこと。「いよっ!待ってました!」と、開店後最初の週末に早速の小布施行を敢行致しました。

上信越道を須坂長野東ICで降り、R403を北上。須坂、小布施の街を抜け、長野電鉄都住(つすみ)駅から東に延びる道と北信濃くだもの街道の交差点に新店舗はありました。既に雪を冠った北信濃の山々に囲まれ、辺りは一面のリンゴ畑。車を降りるとキリッと引き締まった冷たい空気に頬を撫でられ、蕎麦の育成に適した自然豊かなロケーションであることを実感できます。店の前にはいくつもの花輪が飾られ、駐車場に置かれた車の数台は群馬ナンバー。さすがのその味を求め、遥々ここまで来た常連さんのようです。11:30。開店と同時に暖簾を潜ると、真新しい檜の香りに出迎えられました。水平に、垂直に、格段と広くなった店内には6~8人掛けのテーブル4台とカウンター席が5つ。北側の壁には大きな暖炉も据え付けられ、赤々と燃える薪が部屋を心地良い温度に暖めていました。奥さんから丁重な挨拶と一緒に渡されたお品書きは箕郷でのものとほぼ同じ。さて・・・と、ひと通り見返しましたが、結局はいつものお気に入り茜三昧を。この時期だからこそ鴨南を食わねば!の注文でもあります。生粉打ちに続く本日の変わり蕎麦は柚子切り。どうしたらこんな綺麗な色が出るのか?という位にキラキラと光る見事な橙色でした。体が芯から温まる鴨南を最後の一滴まで飲み干し、最後にお約束のむらくもを平らげると、箕郷の頃と何も変わっていないその満足感に、ここが小布施であることを忘れるくらいでした。「ちっとんべ蕎麦食ってくらぁ」で行ける距離ではなくなってしまいましたが、年に数回は足を運びたい元群馬の名店です。

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せきざわ
長野県上高井郡小布施町中松872-9
℡ 026-247-5652
11:30 ~ (当面は昼のみの営業とのこと)
水曜定休
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by sanzokuame | 2005-12-05 02:38 | 食してナンボ


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