15年振りの洋食屋さん

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別に隠すことでもないので申し上げますと、現在わたくし、新幹線通勤で毎日都内まで通っております。原則、夕飯はうちで食べることにしているので、仕事が終わればまっすぐ帰宅するのですが・・・。もって生まれた“燃費”の悪さと星の数ほどの夜の誘惑(色気ではなくて食い気ね)にくじけてしまうこともしばしばなのです。この日は、どういう訳か急に昔懐かしい味の記憶が蘇り、ついつい秋葉原で途中下車してしまいました。それは、まだ気儘な独身だったふた昔前。その頃も東京勤め(昔から東京と群馬を行ったり来たりなのです)だったのですが、残業前の腹ごしらえにほぼ毎日のように会社で出前をとっておりました。中華、うどん、カレー等々、さすがの東京、出前をしてくれるお店は近くにはいくらでもあり、日替わりで色々なお店を楽しんでいましたが、なかでも週2のペースで頼んでいたのがこの洋食屋さん。群馬勤めに戻る前、最後にいただいてから実に15年振りになります。その歳月の長さに、正直お店自体畳んでしまってるんじゃないかと思いましたが・・・いえいえ、暗い夜道にしっかりと店の明かりは灯っておりました。ドアを開けると奥から「いらっしゃい」と、ご主人と奥さんの声。15年振りに来たことを伝えると、「あらま、それはそれは」と、奥さんがやさしく迎え入れてくれました。 「どこの会社だったの?」 「○○の5階だったんですよ」 「へぇ。○○さんね。よく出前とってもらってたよね」 当時を思い出し、懐かしい話に花を咲かせていると、厨房からご主人の「アイヨ!」の声。注文したのは、当時よく食べていたオムレツ+デミハンバーグ+豚のしょうが焼きの3点盛り。たっぷりの野菜+ポテトサラダに、ご飯はもちろん昔もそうだったように大盛りにして。まだ20代前半の一人暮らしでしたので、一日の栄養のほとんどをこちらで賄っていたようなものです。涙が出そうなくらいに懐かしく、そして昔と変わらない美味を堪能していると、店に入ってきたのは出前持ちのお兄さん(私より年上)。このお兄さんこそ週2でお世話になっていたお方。15年の歳月は経っても風貌は昔のままでしたので今度こそ本当に涙が出そうになりました。 「憶えてますか?昔はお世話になりました」 とご挨拶して、またもや昔話で盛り上がり、すっかり長居をしてしまいました。 「昔と違って、今は残業する会社も少なくなっちゃってね・・・」 と奥さんが言うように、バブルの頃とはすっかり時勢が変わってしまいましたが、懐かしい味をこうして今も続けて提供してくれる下町の洋食屋さん。どうかいつまでも元気であって欲しいものです。これからもちょいちょい顔出しますので。^^



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キッチン竹乃子
東京都台東区台東1丁目11-12
℡:03-3831-0951
営:11:00-14:00、17:00-21:00
休:日曜・祝日
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by sanzokuame | 2009-09-28 16:10 | 食してナンボ


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