緑響く

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信州奥蓼科、御射鹿池(みしゃかいけ)
農業用の小さな溜池なのですが、夏は緑を、秋には紅葉を水面に映し、訪れる人々を魅了し続けています。
この御射鹿池を一躍有名にしたのは、東山魁夷画伯の「緑響く」(1982、長野県信濃美術館・東山魁夷館収蔵)。
かつて吉永小百合さんの某液晶薄型テレビのCMにも使われた、あの名画です。
「緑響く」は御射鹿池をモチーフにしたと言われ、“白馬シリーズ”と呼ばれる一連の作品の中での代表作になります。

その幻想的な緑の景色をひと目見たくて、金曜26時に佐久~望月~白樺湖~北山経由で一路奥蓼科へ。
(最近の週末、何だかんだでほとんど寝てません・・・^^;)
白樺湖に影を落とす夜明けの蓼科山、西から望む八ヶ岳連峰のシルエットを楽しみながら、5時に御射鹿池到着。
自分はさておき(最近こればかり)、世のアマチュアカメラマンとは恐ろしいもの。
畔では先客が一人、既に三脚を立ててパチリパチリと撮影しておりました。
車を見れば群馬ナンバー、親近感を持って(笑)挨拶を交わし、早速私も名画に描かれたアングルを確認。

「・・・」 (← しばし絶句中)

森の深い緑と、それをそっくりシンメトリーに映す鏡のような水面。
吸い込まれるそうになる幽玄閑寂な光景は、見るものにちょっとした恐怖感すら抱かせます。
取り囲む森の木々、程よい池の面積、底の苔が鏡面効果に作用するようで、陽の低い朝夕であれば、
まさに「緑響く」の景色を目の当たりにすることができます。
「これで白馬が出てきたら絵のまんまだなぁ」と思っていると、堤防の上にひょっこりと鹿の子模様の浮いたニホンジカが。

「・・・」 (← 再度絶句中)

神のいたずらとも思える自然の幻想的な演出、これには鳥肌が立ちました・・・

絶句と鳥肌ものの美しさ。
紅葉の季節もぜひまた訪ねたいと思わせる御射鹿池なのでした。

※ 画像は全てクリックで拡大します。



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by sanzokuame | 2009-06-28 17:36 | 彼方此方にて


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